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すきなひとすきなことすきなときすきにかく

 虹の女神 Rainbow Song


虹の女神 Rainbow Song」*1鑑賞。


上野さんの存在が大きい。
飄々とした空気から、時折流れ出る恋心がやさしくて。
発せられる言葉が小気味よく響く。
華奢だけど、健康的な肢体にもみとれた。


「失うのが怖いから、手に入れない」という、
原作に於いての印象的な心情は描かれていなかった。
映画だけでそこを読み取るのは少々難しいと思う。
ただ、水平に伸びる虹*2の美しさや8ミリ映画の質感が、
この作品にやわらかな風を送り込むようで、
そこが恋心と重なった気がする。


上野樹里という演者が気になって仕方がない。
演じる上での器用さと潔さが突出していて、
演じることを生業としている人というだけでも
大変興味深いと思うが、彼女の生い立ちを知った時、
心の中に光るものが走ったのを覚えてる。


演じる人の裏側は本来知らなくてもいいことだけど、
知ることによって、新たな正の感情が芽生えるのなら、
それも素敵なことだろう、と都合のいい解釈をしてみる。


ただただ、彼女の瑞々しさが眩しい。

*1:http://rainbowsong.jp/

*2:環水平アーク