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すきなひとすきなことすきなときすきにかく

 244 ENDLI-x LIVE TOUR '08 I AND 愛 4/11


想いが強すぎて。


想像をはるかに越える近さでした。以前、「死ぬまでにこれだけは絶対経験したい!こと」で、「ステージ・花道までうっかり手が届きそうなくらいの座席の確保」と書いたことがあったのですが、それがほぼ叶ってしまいました。近過ぎて訳が判らなかったです。表情のひとつひとつがハッキリ見えて、「あぁ、もう、これで最後でもいいや。」なんて思ったりもして。剛さんのライブは、音と空気だけでも十分に満たされてしまうのですが、表情まで見えてしまうと満たされるを通り越えて、ワタシのような軟弱者では受け止めきれなくなってしまったようで、アンコールの途中で退場することになってしまいました。本当に周囲の方にはご迷惑をかけてしまって、心苦しい限りです。でも、あのタイミングで退場しなければ、人様の手を借りることになったと思いますし、ステージ上からもまともに視界に入ってしまったと思うので、もし、ここをご覧になった方がいらっしゃいましたら、この決断をお許し頂きたいと思います。会場から出た途端に、体の力が抜けて、手の震えが止まりませんでした。湯あたりと同じような状況になってしまった訳です。自分なりに体調管理をしながらの参加だったのですが、最後まで体が持ちませんでした。不甲斐ないです。その後、濡れたおしぼりと冷えたお水を持ってきて下さったり、やさしい声をかけて下さった係りの方には感謝の気持ちでいっぱいです。・・・もう、オールスタンディングのライブは見ないと思います。押し合い圧し合いは全然問題なかったのですが、会場の熱気に耐えうる体ではないことが十分に判りましたので。これ以上、他のお客さんに迷惑はかけられませんし。


ハードなスケジュールの中でも剛さんはしっかりご自分の管理をされているようで、お声の調子は悪くなかったと思います。高音部もスコーンと抜けてきていましたし、がなるような歌い方はしていなかったと思います。いつにもましてエロかったので、驚きましたけど。中指の調子が良さそうで、ね。左腕に白いテープを貼っていらしたのが気になりました。お洒落でやっているのならちょっと貼り方が中途半端で、怪我だとすれば演奏には支障のない程度、という感じで。終始、ニコニコだったのが印象的でした。スティーヴさんのお友達で、日本廃品打楽器協会会長の山口ともさんという、超絶キュートでファニーなオジサマが参加されていたので、その奇天烈なお姿と素晴らしいパフォーマンスにみんなが笑顔でした。ともさんは、赤みがかった茶色のスーツをお召しになっていたはずが、本番5分前、体にぴったりのTシャツとボクサーパンツというお姿に変身なさったそうで、それが剛さんの今年一番の驚いたことになったそうです。そんな訳で「Love is the key」が途中から「He is the key」という歌詞になったのですが、最初の2回目くらいまではともさんが気が付かなくて、3回目くらいで「え?オレ?」みたいなお顔をされていたのが、またまたキュートでした。もみ上げぐるぐる巻いている人だから、余計に。それで前に出てきて、ビニール傘をくるくる回してみたり。そう言えば、網タイツを履いていました・・・ステキすぎます。


そうそう。声高々に叫んでおきたいのは、TAMAちゃんのキュートさです。あんなに間近で見たのが初めてだったので、ガン見しすぎたような気がします。ニコニコしながらりんこさんとアイコンタクト交わしていたのを見た瞬間、ハートがキュンキュンしました。絶対目が合った!と勘違いもさせて頂いて、もう感無量です。本命誰だか判らないモードです。キュンキュン通り越えてドキドキしたのは、剛さんと竹内さんの大接近プレイの時でした。ど迫力でした。ムンムンしてました。こうやって芋づる式に好きな人が増えていくのが嬉しいです。


「Say Anything」でしっとりと始まって、「Blue Berry」で突然上がるテンション。お決まりのジャンプも心地良く。座席がない良さを十分に感じました。「White Dragon」は、TAMAちゃんばかり見て、この振り付け好きだーなんて思いつつ。「闇喰いWind」は、引き続きTAMAちゃん見ながら一緒に踊って。「Gotta find the way to go!」のラスト、アインザッツを合わせるのが凄く難しいだろうと思っていたところがあって、そこを気にしながら聴いていたのですが、若干のズレはあったものの、さすがのパフォーマンスを披露されました。バンドメンバーが入れ替わるスタイルは、実力者揃いであれば何の問題もないんだな、と思わせて貰いました。「Let's Get FUNKASY!!!」から繰り出される音の波には完全に飲まれました。この手のリズム感は、訓練でどうにかなるものではなく、天性のものだと勝手に思い込んでいるので、その巧みさにクラクラと。「傷の上には赤いBLOOD」で押し合い圧し合い。後ろ体重でバランスを取りつつ、ジャンプするという体験を初めてしました。「Love is the key」はともさんの記憶が強すぎて。「Help Me Help Me・・・」、「美しく在る為に」と続く美しい叫びには、しばし、天井を見上げて心で何かを感じようとしてみました。纏わりつく熱気が愛なんじゃないかと勘違いしてしまうくらい、酔ってしまった自分が居ました。この辺くらいから、だんだん頭が揺らいできたのか、記憶があまり残っていません。


「Kurikaesu春」で、剛さんがご自分の胸を指してから、こちら側に向けて指を向けるところで気持ち良くなってしまうあたり、相当ヤラれていたのでしょう。他の楽曲でもあったと思うのですが、手話でいうアイラブユーだとか、人差し指1本でIとか、指での表現が印象的でした。


アンコールの始まりはサンカクとのおしゃべり。そして始まる「SPACE kiss」。大歓声。サンカクのかぶりものは息が出来ない上にほとんど見えない、なのにうん十万だとか。そんな中で華麗に踊る剛さん。剛さんって出来ないことあるんでしょうか、なんて思ってしまいます。


MCにて「たかがひとりのおとことして」という言葉を何度も何度も発せられていました。一つ隣の世界にはいるけれど、私達の前に”ひとりのおとこ”として立っていたいという心意気が伝わってきました。いつでも戦っているその姿に、ますます惹かれていくのを感じました。「諦めない」という言葉もあらためて胸に刻みました。「目の奥を見て。」と仰っていましたが、果たして、ワタシの少し曲がったアンテナで真実を感じることが出来るのでしょうか。こればっかりは、精進あるのみですね。


3時間弱に渡った愛の循環は、夢か現か判らなくなる程、熱く、激しいものでした。愛は怖い、でも美しい、そんなことを思いながら身を委ねた時間は、ワタシの奥底に眠る何かを壊したけれど、新しい何かを生み出しました。やさしくそれを育てていくのが、今ワタシに出来る愛の表現なのかもしれません。


この身が朽ち果てる時、愛を呟いていたいと思います。