transparency

すきなひとすきなことすきなときすきにかく

 ヘブンズ・ドア


ヘブンズ・ドア*1鑑賞。


これは長瀬じゃないと演じられない作品だな、というのが感想です。外見に恵まれているだけではなく、あらゆる感情がするりとこちらに向かってくるという、何という俳優さんなんだ・・・と驚きばかりでした。やる気のない若者が、自分に与えられた短い時間を生き抜く様を見事に演じていました。「死にたくない。」と泣く姿が、小さな子供のように見えてしまい、それは、大柄な長瀬が小柄な福田さんに抱きしめられているからそう見えるのか、長瀬の演技力によるものなのか、ワタシには判りませんでしたが、とてもぐっとくる素晴らしいシーンでした。作品は、マセラティ→パトカー→メキシコ料理店のバンと乗り換えて旅は続くのですが、スピードの出ない車が走っているシーンにより疾走感が出るような作りになっていて、上手な監督さんだな、と思いました。作品の色味もワタシ好みで、気持ち良く鑑賞出来ました。


そうそう。キャストも素晴らしかったですね。主演はもちろんですが、福田さんの可憐なことと言ったらなかなか言葉で表現出来ないものです。実は、彼女の声が少しだけ苦手だったのですが、叫ぶシーンがとても良くて、すっかり大好きになってしまいました。ホストの二宮くんが、ビックリする程色気ムンムンで、彼に出来ない役柄はないんだろうな、と思いましたね。土屋アンナさんっぽい人が出てるなぁと思えばご本人だったりと、小さな驚きがありました。三浦友和さんは、どんな作品でも素敵なので、今回もやっぱり素敵ーとほわほわしちゃいました。


ほとぼりが冷めたら、また観たいと思う作品でした。いい歳の取り方をしている長瀬鑑賞をオススメしたいです。