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transparency(仮)

すきなひとすきなことすきなときすきにかく

先日、高校時代の部活の顧問の転勤が決まり、送別会が催されるとのことで地元に行ってきました。最近、よりいっそう体力が落ちていて、たかだか往復300キロ超の移動も結構しんどいので、どうしようかとギリギリまで悩んでいたのですが、今、この機会を逃すと後悔するんじゃないかって思ったので。


今年でOB20年目って言葉にすると本当にビックリしてしまうのですが、それだけの月日が流れても、あの頃のキラキラしていた自分のことは何かの瞬間に思い出すし、久しぶりに仲間に会っても久しぶりな感じはそれ程しなくて、何もかもが一生の宝物だなあ、と思えるのです。時期が時期なので、参加出来る同期の仲間はひとりしかいなかったけれど、ほとんどの仲間が参加したい気持ちでいっぱいだっただろうなあ、と想像しつつ、一緒に参加する仲間をお迎えに行きました。途中、思わず大きな声が出てしまう程美しい夕陽に出会えて、ああ、そうだった、美しい景色がたくさん見られる土地だった、と忘れていたことを思い出したり。ちょっと歩けば海があるという、今では考えられないところで勉強していました。幸せなことでした。


先生と久しぶりに会って、まず第一声が「わざわざ○○(今住んでいるところ)から来たの?」でした。もうこれだけで心が満たされました。ああ、無理したけど来て良かった、と。毎年催されているOB演奏会へは2〜3年に一度くらいしか顔を出せていなかったし、先生にはさらっとしか近況報告していなかったのに、覚えていてくれたこと。教師にしてみたら、もしかしたら当たり前のことかもしれないけれど、多くの教え子がいる中、それも20年も昔に卒業したひとりの人間の置かれている状況を覚えていてくれたことが嬉しくて嬉しくて仕方がなかったです。


ワタシが知っている先生は、いつも尖っていて、女性らしさをどこかに隠して、どんな風も真正面から受け止めるような人でした。時が流れ、少し丸くなって、教え子との距離感がぐっと近くなっていて、そんな変化に少し驚いてしまったのですが、でも、その変化のお陰でワタシも先生の近くに寄れた気がして、それも嬉しかったんです。


そう、嬉しいことだらけでした。


現役時代、可愛がってくれた憧れの先輩と電話でお話させてもらったり。緊張こそしなかったけれど、アイドルに会っているかのようなハイテンションで、普段じゃあり得ない程マシンガントークしてしまった程で。どうやらビジュアルが相当劣化したらしいのですが、それでも会いたいので次のOB演奏会には必ず顔を出してくださいとしつこく(・・・)勧誘してしまったり。そうそう、先輩の声がめっちゃやさしくてほわ〜んってなってました(美声に弱過ぎるだろうよ、ワタシ・・・)。


一滴も飲んでないのに、飲んでるかのようなテンションでした、終始。


キラキラしていた自分を思い出しましたね。人生で一番キラキラしていた自分が一緒にいた仲間と今も同じ時間を共有出来ている奇跡がありました(大袈裟かもしれないけれどそう思います)。日々、眉間に皺を寄せて生きているワタシにとって、「行けば良かった。」とか「また会いたい。」って言葉がどれだけ励みになるか、生きる糧になるかって、恥ずかしいし、気持ち悪い感じになりそうだから直接お礼は言えなかったけれど、心の中でありがとうって思ってました。


最後に先生と固い握手を交わし、ありがとうって言ったら、涙腺歪んじゃって、「うわー、泣きそう。」って思わず言ってしまって。そうしたら、先生がいつものサバサバした口調で「また会えるよ。」って言ってくれて。日々を暮らす土地の距離は離れてしまうけれど、心の距離は近づいた気がしました。


そして、二次会に参加した仲間からのメールで、先生がとても嬉しいことを言ってくれていたことを知って。ますますじーんとなったのでした。


もう、音楽からはすっかり離れてしまっているけれど、先生が一音でもいいからステージに上がって音を出して欲しいって言っていたから、OB20年目の演奏会は何とかしてステージに潜入出来ないかしら、とちょっと無謀なことを思っています。自前の楽器がないのが切ないところではありますが。いざとなったら、カスタネットとかリコーダーでもいいかしら(ダメだろうよ)。


同じ時代を生きていられて良かった、本当に。生きることは大変だけれど、やっぱり生きてるって素晴らしいと思います。