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すきなひとすきなことすきなときすきにかく

第38回日本アカデミー賞

他人のことで泣いて、手に汗握って、祈って、震えて、また泣いてって、ワタシはバカか!という異常なテンションで授賞式の模様を見守りました。ああ、これが担当か、担当って言葉も呼び方も好きじゃないけど、そう呼ばざるを得ないんだなと。

「蜩の記」は美しい作品の中に、美しい人がすっと立っている、そんな印象でした。真っ直ぐだけどしなやかさも持ち合わせているご本人の生き様にも似ている、そんな気もしました。大先輩の横で同じ呼吸をすることで、美しい作品の美しさが際立つのに一役買ったのだろうと思います。

永遠の0」は正直、得意なジャンルではなくて、観ている途中から具合悪くなってしまい、感動して泣くとか主演の人のかっこよさに痺れるとか映画自体を純粋に楽しむことが出来なくて、でも、宮部の最後の瞬間、あの表情だけは鮮烈に記憶に残っていて、もうそれだけでどんな賞でも取れるよ、取れなきゃおかしいよと思っていました。実際、動員数、興行収入でとてつもない結果を出して、ジャニーズの人が主演じゃなければ、何の心配もなかったんだろうなあ、と。いや、賞レースなんて別に、と心の中ではちょっと思っていたけれど、でも、やっぱり、心の命はかけて挑んだ作品で、分かりやすく評価されてもバチは当たらないし、ご本人だって嬉しいよなあ、だから何とかお願いします、映画の神様、と神様まで引っ張り出しました。

涙を見て、どれだけの気持ちで作品に携わってきたのか、本当のところなんて知りようがないけれど、岡田准一がアイドルでも俳優でもない、人に近い状態でそこに立っている気がして、人としての彼はやっぱりとても美しいなあ、とご本人より盛大に泣きながら喜びました。

「蜩の記」での最優秀助演男優賞、「永遠の0」での最優秀主演男優賞、話題賞俳優部門おめでとうございます。他にも「永遠の0」で最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀美術賞、最優秀撮影賞、最優秀照明賞、最優秀録音賞、最優秀編集賞おめでとうございます。

賞レース辞退の壁を壊した功績はとても大きいと感動しています。関わった方みなさん、ありがとうございます。これからも、映画の世界に貢献しつつ、ヲタクのハートを鷲掴みにする作品が世に出ることを期待しています。