transparency

すきなひとすきなことすきなときすきにかく

Going Seventeen/SEVENTEEN

2016年12月5日発売の3rd Mini Album「Going Seventeen」。私がSEVENTEENを知るきっかけとなった「BOOMBOOM」が収録されているアルバムなので、ワクワクしながら聴きました。


f:id:finalblue:20181116155309p:plain


3バージョンのうち、ジョンハンがとても別嬪さんに写っている「Make A Wish」版を手に入れてみました。

Track Info

  1. BEAUTIFUL
  2. 붐붐[BOOMBOOM]
  3. HIGHLIGHT
  4. 기대 [Lean On Me]
  5. 빠른 걸음 [Fast Pace]
  6. 몰래 듣지 마요 [Don't Listen In Secret]
  7. 글쎄 [I Don't Know]
  8. 웃음꽃 [Smile Flower]


01. BEAUTIFUL
ジョシュア、ホシ、ドギョム、ミンギュ、ディエイト、ディノの楽曲。まず、アルバムの1曲目にミックスユニット曲が収録されているのがとても斬新だという印象を受けました。「My life is so beautiful」と歌うジョシュアの声がとても美しくて、素晴らしいパート割だと思いますし、声が明るい印象のホシとドギョムが全体を明るい方向に引っ張っている感じがして、「너만 생각하면(君だけ思えば)Whenever Paradise Paradise Beautiful」という歌詞がダイレクトに伝わってきます。彼らに見えている美しい光景や心模様が明るい曲調とともにこちらに届くので、とても暖かくて幸せな気持ちになります。


02. 붐붐 [BOOMBOOM]
このアルバムのタイトル曲。かっこいいだけではなく、構成が複雑でパート割も秀逸、何度聴いても細胞レベルで好きです。ベースのリズムが様々な動きをしているので、そこを聴いているだけでも楽しいし、ゾクゾクします。ジョンハンのソロパートは、よくぞそこに割り振ってくれた!というくらい声質に合っていて、甘くて繊細で色っぽい声にドキドキします。「너무 아름다운 너 또 너를 바라보는 나(とても美しい君 また君を見つめる僕)」のところが歌詞も相まってとても好きです。


03. HIGHLIGHT
パフォーマンスチームの楽曲。楽曲自体は13人で披露しているコレオグラフィービデオで初めて知り、その後JAPAN 1ST MINI ALBUM「WE MAKE YOU」に収録されていた日本語詞バージョンを聴き、ようやく最初の音源を聴くことになりました。中国語詞の部分がエフェクトをかけた少々不気味な声になっているのですが、全体的には軽やかで爽やかな楽曲のアクセントになっていて遊び心のようなものを感じます。サビ部分の余白の多さは、歌いながら踊りきるパフォーマンスチームのための構成が練られているように感じて、その構成力に唸ります。


04. 기대 [Lean On Me]
ヒップホップチームの楽曲。ヒップホップチームと言えば、男らしさ全開の強めな楽曲が多い印象でしたが、その印象を大きく変えてくれるやさしい楽曲です。誰かを慈しんだり愛おしいと思う時に出てくるまるくてやわらかい声で「내게 기대 기대 기대(僕に頼って頼って頼って)」と歌っているので、心が癒されます。ヒップホップチームのふり幅の広さに驚くばかりです。


05. 빠른 걸음 [Fast Pace]
「빠른 걸음(早歩き)」という曲名が細かいパート割による掛け合いによってよく表現されているように感じます。大きな変化を持たせずに刻まれる低音とドラム音、そして管楽器の音色が少し大人びた雰囲気を醸していて、少し寒い季節の夕暮れに聴くのがぴったりな楽曲だと思います。


06. 몰래 듣지 마요 [Don't Listen In Secret]
ボーカルチームの楽曲。初めて聴いた時に、「あれ、この楽曲、初めて聴く、って言ってる場合じゃない、これ、すごく好きだ、何これ、すごい、表現力どうなってる?、あー、泣きそう、好きだ。」と感情のままに呟いてしまうくらいには衝撃を受けました。歌い出しは美しいピアノの旋律に乗ってゆらりと始まりますが、伴奏楽器が増えるとともに声も力強くなっていくので、徐々に聴く側の気持ちも盛り上がります。「바보 같아도 눈 감아도(馬鹿みたいでも 目を瞑っても)」と歌うドギョムが本当に素晴らしくて、ただ音符をなぞるのではなく、感情を声に乗せられるテクニックをこの若さで持ち合わせているのはグループにとっても宝物だなあと思います。


07. 글쎄 [I Don't Know]
エスクプス、ジョンハン、ジュン、ウォヌ、ウジ、スングァン、バーノンの楽曲。1曲目の「BEAUTIFUL」でも感じていましたが、ユニット分けする時の判断基準に興味が湧きます。「BEAUTIFUL」がキラキラと輝くような明るいオーラを纏っているのに対して、エスクプス、ウォヌ、バーノンが抑え気味のラップ、ジョンハンとジュンがやさしいけれど寂しげな雰囲気、そしてウジとスングァンが抜け感がいい声でしっとり歌い上げる「글쎄」はとても心地いいけれど、寂しいと感じる気持ちがするっと伝わってきて、心のやわらかい部分が少しだけキュッとなります。


08. 웃음꽃 [Smile Flower]
アコースティックギターの音色がやさしく響く中、やわらかい声で歌詞が紡がれるのを聴くと、いつも感謝の気持ちをきちんと伝えてくれる彼らのやさしさを思い出します。直訳しか出来ないので本当の意味は私には分からないのですが、「그대 미소에 봄이 돼줄게요(君の微笑みで春になってあげます)」で締めくくられるところにグッときます。


1枚のアルバムの中で、君を想うと楽園にいるようで、美しい君のせいで沸いていて、君と向かい合った瞬間が鮮やかで、頼って欲しくて、君の歩調に合わせられなくて、君のために作った歌を隠れて聴かないで欲しくて、君と終わりにするべきなのか分からなくて、一緒にいられなくてもこれまでのように笑顔の花を咲かせる、と歌う彼ら。美しい物語を音楽で表現出来る、彼ら自身の物語が永遠に続いて欲しいと願わずにはいられません。