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すきなひとすきなことすきなときすきにかく


林真理子著、「anego」読破。


ドラマの「anego」を見て、
原作を読んでみようと思った邪道極まりない状況。
林真理子の作品も初、ということで、
大いなる勘違いと無駄な期待を持ちつつ読む。


読み始めてあっさり気がつく、勘違い。
原作のアネゴは、ドライでたくましい。
ドラマのアネゴがかわいらしくて、
共感出来るのは、篠原涼子のかわいさ故。
黒沢明彦像も赤西仁が演ずるが故のギャップあり。
ちょっと若いオーラが出すぎ?
テレビ局の策略が見えるような気が。
まぁ、仁君ファンとしてはその抜擢が嬉しいんだけども。


さて、ページを重ねるにつれて危機感が募り、
予想通りのドロドロな展開に、疲れが。
あぁ、林真理子と言う人はいろんな意味でスゴイ。
エッセイなんかは、かわいいこと言ってるなーと、
思っていたんだけどな。


30歳にもなると、酸いも甘いも知りすぎて、
思うように生きられなくなるんだよね。
計算さえも簡単に出来るようになってしまうし。
感情に逆らわないで行動出来た時代が懐かしい。


あぁ、忘れていたけど、「anego」というタイトルでいいのか?
何か微妙に違うような気がするんですけど。
アネゴと呼ばれるに相応しい人が、
結局不倫をしてしまうあたり、どうも解せないというか。
アネゴって呼ぶくらいなら、どこまでも意思の固い人であった方が・・・。


何はともあれ、原作を頭に残したままドラマを見てしまうと、
心臓に悪そうだから、さっぱり忘れて割り切って。
篠原涼子のコメディエンヌぶりが発揮されることを期待し、
赤西仁の登場時間がそれなりにキープされることを望みつつ。