transparency

すきなひとすきなことすきなときすきにかく

 アジアンタムブルー


アジアンタムブルー*1鑑賞。


阿部さんの演技は、心にすーっと入ってくる。
人間の弱い部分を瞳が、背中が語ってる。
だから、いつも見とれてしまう。


松下さんの大きな瞳が水たまりを見つめ、
シャッターを切る。
そこから生まれる美しい写真。
ワタシね、水たまりに映るものが、
こんなに美しいものだったなんて、知らなかった。


雨が好き。
水たまりが出来るから好き。


そういう考え方もあるんだな、と。


アジアンタム
一度枯れると手の施しようがなくなる観葉植物。
そのアジアンタムが稀にブルーの状態を抜け出して、
息を吹き返したら、もうそのアジアンタムは二度と枯れない。


人は死に向かって歩いていて、
肉体は間違いなく滅びてしまうんだけど、
その魂は、受け継がれていく。
自分のことを記憶してくれる人がいる限り。
生きていて欲しいと言った彼女の強さが、
眩しくて仕方がなかった。
共に逝くことではなく、彼女を忘れないことが愛の形。


死にゆく人が一番苦しいとは思う。
でも、残される人も苦しい。
その苦しみを少しでも和らげる方法ってあるのだろうか。
時、なのだろうか。
未だに判らない。


それにしても、作品の色は違えども
死が側にある作品を4度も続けて観てしまうのは、
ちょっと病的だな、と思ってしまった。
そして、毎度ずっしりと抱え込んでしまう。
でも、泣くとすっきりするから、
これもリハビリの一環ということにしておこう。