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すべてがFになる (講談社文庫)

すべてがFになる (講談社文庫)


このブログへいらして下さる方なら、もうご存知かとは思いますが、ここの書き手は相当頭が悪い人です。ですから、読み終えた後、何書こう〜なんてウキウキしながら眠りについたのですが、起きた頃にはまるっと全て忘れていました。残念無念。


さて、森先生の作品を少々順番を間違えて読み始めた訳ですが、「すべてが〜」を先に読んだ方がドキドキ感が増すなと思いました。でも、ちょっと足りないワタシは、四季シリーズで予習をして臨んだことにより、判りやすく、安心しながらの読書になり、ちょうどいい満足感が得られたような気がします。それにしても、睡眠時間を削っても読みたい!と思った作品に出会ったのは久しぶりでした。軽い中毒症状が出ています。


作品内に「レッドマジック」という言葉が出てきたり、死体描写の鮮やかさが、ワタシには「真紅」の印象となり、気が付けば、作品を色彩で捉えて読み進めていました。そして、残った美しい余韻。四季に惚れたのか森先生に惚れたのか、どちらかは判りませんが、嬉しい感情が生まれました。


今まで森先生の作品に出会えなかったことは不幸だけれど、「Φ」という文字を見てジャケ買いしたヲタク精神は、褒めてやりたいと思います。