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舞い落ちる花びら/SEVENTEEN

4月1日発売のJAPAN 2ND SINGLE「舞い落ちる花びら」。日本でのリリース時はいつもたくさんのプロモーション展開(JAPAN 2ND SINGLE 「舞い落ちる花びら」プロモーション 1/7~4/1 - transparency)をしてくれるので、ありがたい気持ちでいっぱいになります。


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CARAT盤では、春の夕景を思わせる世界に穏やかに存在するメンバーたちが、何が起ころうと強く生きようとする花のように見えてただひたすらに美しいな、と。

Track Info
1. 舞い落ちる花びら (Fallin' Flower)
2. Good to Me -Japanese ver.-
3. Smile Flower -Japanese ver.-


1. 舞い落ちる花びら (Fallin' Flower)
歌い出しにディエイトのやわらかくて丸い声を持ってくることによって、曲名から受ける印象を変えることなく楽曲が素直に耳に入ってくる気がしてとても好きです。「夏にも耐えて 小雨に濡れて 誰かのために 散りたいなんて」という歌詞は誰が歌ったとしてもドキっとしてしまう気がしますが、グループのリーダーとして誰かのために強い気持ちを持ってメンバーだけではなくCARATも導いてくれているエスクプスが歌っていることに、心が震えます。ドギョムが「君へと舞い落ちてくよ 今すぐ会いたい」と歌う時に聞こえてくる息継ぎがとても色っぽく聴こえるのが好きだなあと思ったと同時に、息継ぎが聴こえてくるのが個人的には珍しい気がしていて、ドギョムの声量を持ってすれば息継ぎしなくても歌えてしまいそうなところに入れているのは、敢えてのディレクションなのかな、と。「綺麗な花を咲かせ」「ると信じているから」と日本人ならおそらくここでは分けない気がするポイントでジョシュアとバーノンのパートを分け、サビに入る直前にジョシュアの美しい声からバーノンの力強い声に変わることによって楽曲がいっそうドラマティックになっている気がしますし、私の固定観念を覆してくれるようなパート割には拍手を送りたいです。「“私は花 私は花”」という歌詞を高い音域で可憐に歌うのが素晴らしいし、ジョンハナと呼ばれているジョンハンがそのパートを歌うのもファンとしては嬉しくてたまらなくなる贈り物だと思います。スングァンが「幸せだった」と少し抑えめに歌っているところに、「幸せだあった~」と強めにハモりを入れるアレンジがとても好き。「こんな僕を愛してくれたから」と歌うミンギュの声が切なげなのに甘くて、表現力もさることながらパート割が秀逸。進行形で日本語を勉強してくれているからこそ、「ゆらり 舞い」「刹那に生きてたけど」「僕らは最初で最後の今を生きているんだよ」といった美しくて、心に刺さる歌詞が紡げるんだな、ととてもありがたい気持ちに。私の全部がこの楽曲が好きだと叫びました。


2. Good to Me -Japanese ver.-
意味を大きく変えることなく韓国語詞を日本語詞にしているのに、印象が結構変わるから言葉の違いは面白いなあと。自力で訳した(直訳)のであやしい部分はあるかと思いますが、韓国語詞では「너로 너로 꽉 꽉 차 있네(君で君でぎゅっとぎゅっといっぱいになっているんだ)」なのが日本語詞では「君だけでいっぱいさ」だったり、「철없이 아플 거야 난(分別がなく痛いだろう僕は)」が「否応なく痛むんだ」だったり、「나의 방화벽이 무너져 버린 지 오래(僕の防火壁が崩れてしまってから長い間)」が「ハートのバリケードは崩れたんだ」だったりして、日本語だと1音にたくさんの言葉を詰め込めないから歌詞がこんなに短く感じるんだとか、否応なくって言葉は日本人でも使う頻度が少ないかもなあとか、日本語で防火壁だと言葉が強すぎるところがハートのバリケードになっているから途端に少女漫画みたいな印象になるし、とあらためて言葉の違いって面白いと思いました。そして「PasswordはPass ねえどうして そんなに僕がわかるの?」を歌ってみると母国語が日本語の人の方が歌うの難しいかもしれないなあと思ったり。ドギョムのパート「君は心が見えるの?」の直前に「Oh」(に聞こえる)と歌詞にない言葉を加えているのは、韓国語詞で「내 속마음【ネ ソンマウム】」の「ネ」に当たる部分が日本語詞では空白だからそこを埋めるためだと思いますが、その「Oh」が楽曲の雰囲気にぴったりと合う色気を含んでいて、素晴らしいアレンジだと。韓国語詞を訳してみたので、かなりざっくりとした感じで歌詞は分かっていましたが、日本語詞でより解釈が深まった気がして嬉しかったです。


3. Smile Flower -Japanese ver.-
バラードと日本語の相性っていいんだなあ、と感じさせられる楽曲。韓国語詞も素敵なのは勿論ですが、私は母国語が日本語だから、歌詞が真っ直ぐに入ってくるのはやはり日本語で。韓国語を日本語に変換する作業がない分、時間差なくその世界に浸れるのがいいなあ、と。韓国語詞の意味を大きく変えることなく日本語で歌詞を書いている印象の中、韓国語詞で「그런 우리가 정말 언젠가 불행하게도(そんな僕たちが 本当にいつか不幸なことに )」が日本語詞で「神様の手違いで僕たちが」になっていて、その言葉選びの秀逸さに唸らされるし、天使ジョンハンがやわらかい声で歌うのも素晴らしくて。「고맙고 더 미안해【コマプッコ ト ミアンヘ】」が「ありがとうごめんね」になっているのは、日本語の響きって美しいな、好きだなとあらためて気が付かせてもらって。「내 눈에 네가 그저 당연하게 바라봐질까 봐(僕の目に君が ただ当たり前のように見つめてしまいそうで)」が「君が当たり前の景色になること」になっているのも素晴らしいと。どれだけの時間をかけて、齟齬なく表現できる言葉に辿り着いたのかは想像できませんが、日本語に真剣に向き合っていることが伝わってきて心が震えます。彼らにとって難しい発音が多々あるはずの日本語詞を韓国語詞を歌うのと同じように表現するために、たくさん練習したんだろうなと思えば涙が出ます。コンサートで一緒に歌って、彼らがこちらに届けてくれた想いを倍にして返す日が早く来ることを願うばかりです。


付属のBlu-rayにはジャケット撮影時メイキング映像とCARATへのメッセージが収録されています。主語がないのはジョンハンのことを言っています。

  • かっこいい表情で撮影しているかと思いきや、合間でふざけたりリラックスしている顔を見せてくれるボーカルチームが大好き。
  • スングァンと一緒に画像をチェックしているジョンハンがくしゃっと笑うのが可愛い。
  • チェーンが短いネックレスしてるのは珍しいかもなあと呑気に撮影風景を眺めてたら、腹チラが目に飛び込んでくるのでご覧になる際は心臓を揉んでおくことをオススメしたい…。
  • イヒヒヒって声が聞こえてきそうなほどイタズラっ子っぽく笑ってるかと思いきや、次の瞬間にはキリッとした表情に切り替わっていて、いつも思うけど表現力の幅がすごい。
  • ミンギュが「撮影前にCARATたちを切実に待ってるような表情をしてほしいという話がありまして、凄くラブリーラブリーな表情でCARATたちを待つ感情を表現しました」と言っていて、言ってること可愛いのに悶えたし、顔が、とても、良い!!!
  • ディノの横でふざけてるウォヌが可愛い。
  • 真面目に話しつつ冗談も言ったりなジョシュアとドギョムの可愛い空気感が好きだし、顔を見合わせてニカーっと笑うところはこちらもつられてニカーっとなる。
  • ウォヌの頭に顎載せてるジョンハンに「!」ってなったり、ジョシュアの首の皮を摘まんでるドギョムに「?」となったりで目が足りない。
  • ジョンハンがウォヌの首元に手を添えている姿に、ウォヌは猫ちゃんだったのか?と。
  • 「すでに親しいのに親しいふりをするのって何?どうやってやるの?親しいふりをするのがもっと難しいです」とスングァンが言っていて、メンバーの素晴らしき関係性にあらためてジーンと。
  • 眉毛が一瞬くいっと上がったバーノンが可愛い。彫刻のように完璧なお顔が一瞬人間になったみたいで。(バーノンは人間です)
  • JAPAN 2ND SINGLEに関してのメッセージを話しているジョンハン、最後の方が何故か囁き声になっていたので大変美味しくいただきました。
  • メンバー全員日本語でメッセージをくれるのうれしい~、ザの発音きれいだね~とほわほわしながら見てたら、最後に「会いたいで~す。ホントに~」とエスクプスがやさしい声で言うから、私もだよ!!!って。(涙)


日本でリリースするために書き下ろされた「CALL CALL CALL!」「Happy Ending」に続く楽曲は期待以上の楽曲で、彼らの才能にはいつも感動するし、私が知り得ない苦労をたくさんして、素晴らしい作品を届けてくれてることには感謝の気持ちでいっぱいです。当たり前にできていたことができなくなってしまった今の世界で、彼らの真心をひとつもこぼさず、大事に受け取っていきたいとよりいっそう強く思いました。